時代背景
現在、日本企業が置かれている環境は極めて厳しい状況になってきています。石油資源、地下資源、農産物等々の高騰はもとより、中国やインド、ブラジルなどの新興国家の台頭やグローバルに展開される価格・品質・開発競争や金融資産の流動性によって急速に価格革命が進展しつつあり、日本企業は急速にその競争力を失いつつあります。 ヒット商品はなかなか生まれない。また顧客は品質だけでなく、価格、納期、安全性、サービスレベル、環境性など様々な経営要素を求めるようになってきています。 このような状況の中で経営に求められているのは、製品・サービスのより一層の品質向上に加えて、そのベースとなる経営戦略、商品開発などの業務の質の向上と迅速性であります。従って、かつて企業が提供する商品やサービスの品質の向上に大きく貢献したTQCも時代の要請に応じて変化してきています。 今やTQCはTQMと呼ばれ、その対象を従来の『商品・サービスの品質』だけでなく、『経営システムの質』にまで拡大し、より経営に役立つ方法論を目指すようになってきています。これからの企業・組織に求められるのは、企業が社会において存在意義があり、価値のある存在となり、ステークホルダー(利害得失者)との良好な関係を確立していくことであります。そのために、企業・組織が持つ能力(組織能力)を高め、経営システムの『質』を向上していくことが求められています。このような『質』は総合『質』と呼ばれ、かつてないコンセプトの下にTQMとして展開されてきています。
コンサルティングの視点
総合的「質」経営(Total Quality Mamagement)とは、顧客の満足する品質を備えた製品やサービスを適時に適切な価格で提供できるように、企業の全組織を効果的・効率的に運営し、企業目的の達成に貢献する体系的活動と位置付けられています。 TQMを全社に展開し、組織能力強化につなげていくための仕組みづくりを行っていくと共に、企業革新への『道標』としてTQMを位置付けていきます。 株式会社アイピックでは、これまでの数多くのコンサルティング経験とノウハウを駆使し、国の「経営品質賞」に挑戦できる水準までの取り組みを最短の期間でお手伝いしていきます。
経営者の品質と戦略的方向性の示し方を明確にしていく!!
経営者には優れた健康と平均以上の知性と高い倫理観が必要だと言われています。経営者に倫理観が無いと経営品質を高めていくことはできません。また、現在の日本企業においては改革型、創業型、国際派のトップが求められており、全社員に対して戦略的方向性を示し、それに向かってグイグイと引っ張っていくリーダーシップ、拡散し過ぎた事業数をスリム化し、優位性を打ち立てられる特定分野にのみ集中する判断力・決断力、更には日本だけではなくグローバルな視点から戦略的提携を実現できる能力などが必要になってきています。株式会社アイピックではTQMを推進していくための土台になる経営者の「とるべき姿勢」について具体的にご提示していきます。
◆経営者の高い倫理観を「経営理念」として示していく。 ◆優れた企業が有しているものを取り込んでいく。
◆全社員に戦略的な方向性を示し、引っ張っていくための仕組みづくりを行う。 ◆経営者が創るべき企業文化を明確にし、実施に移していく。 ◆TQMを推進していくための経営者の姿勢を明確にし、実施に移していく。
人を率い、動かすリーダーシップの極意を訓練していく!!
経営品質の向上は経営者のみならず部課長、部門長のリーダーシップ無しではとうてい実現していくことは不可能であり、大変化の時代のリーダーのあり方を明確にし、リーダーシップを発揮していくことの出来る体制づくりが必要になってきます。
課題達成型方針目標管理とプロセスマネジメントの仕組みづくりを行なう!!
売上や利益は企業存続の必須要件であり、株主に対しての責任でもあります。しかし、これらは経営品質が向上したことの結果として捉えていくのが正しい。事業成果は売上とか利益の伸びとかの財務的な指標だけではなくて、むしろ、社会的責任やクォリティ活動の成果、プロセス改善の成果などの方が経営品質の視点からは重要であります。TQMにおける仕事の進め方は、
の3つであり、これらを経営システムとして確立していく必要があります。
情報の活用とベンチマーキング!!
「情報が経営資源である」とは昔から言われてきていますが、情報は持っているだけでは宝の持ち腐れになってしまいます。情報を「宝」「資源」にしていくためには社内の仕組み、仕掛けづくりが必要になってきます。これらを一歩進めたものがベンチマーキングであり、情報戦略の一環として経営システムの中に位置付けていく必要があります。
社員満足と人材開発の取り組み!!
売上げを上げる、業績を伸ばすには、顧客満足の向上を図っていくのが前提になってきます。顧客に喜ばれる高品質の商品・サービスを提供してこそ、企業の業績は伸びていくものであります。では、顧客満足の前提にあるものは何か?それは社員満足であると言えます。社員満足の必要性を理解し、経営システムの中に社員満足を生み出していく正しい流れを作り上げていく必要があります。
顧客関係マネジメントの在り方を見直していく!!
「顧客満足」とは何年も前から言われているのに、現場レベルまで落とし込まれて実践されているケースは極めて少ない状況にあるようです。品質重視と共に、経営品質の二つの柱となる顧客重視が出来ていなければ経営品質の向上はとても望めません。 顧客満足を中心とした顧客関係のマネジメントを見直していく必要があります。
コンサルティングの展開ステップ
株式会社アイピックではクライアント企業様の事業・市場特性を踏まえ、株式会社アイピック独自の視点と豊富なコンサルティング経験に基づき、クライアント企業様のご要望に合ったご支援のプランニングを致します。
◆次期事業計画方針および数値目標指示 ◆部門重点課題分析・目標決定 ◆目標管理ブレークダウンツリー作成 ◆実行計画書作成(テーマ企画書) ◆ベンチマーキング(我彼比較)の実施 ◆実施(テーマ企画に基づく改善・改革の計画的実施) ◆プロセスマネジメントによる実施確認(毎月確認) ◆CAP−Do報告書の作成 ◆トップ実績報告会
株式会社アイピック 広島県広島市中区本通7番29号 アイビービル7F TEL 082-236-7642 Copyright 2008 (C) IPC Co., Ltd. All rights reserved.
会社概要 採用情報 LINK 各種お問い合せ・申込