実践コンサルティング 株式会社アイピック

TQMによる経営品質の向上と経営体質革新

プロセスマネジメントの仕組みづくりのための支援コンサルティング

時代背景

経営改革、業務改革を行わなければ生き残れないと言われる今、何が最も重要なことであろうか?それは絵を描くことではなく、またビジョンを高らかに歌い上げることでもありません。実際の企業活動のプロセスそのものを変革・革新していくことであります。
「プロセス」についての理解は、長年の「ものづくり」を主とした日本の製造工程が主たるプロセス例として考えられてきた感があります。しかし、現在のように「良い商品でも買わない」消費者が増えてきている中で、企業が生き残るためには、如何に消費者が求めているものを作るか、コスト削減を徹底するために如何に企業システム全体を効率化するか、わがままなお客様を如何に満足させていくかが大きな課題になってきています。従って、競争力向上のためには、企業倫理を含めたステークホルダー満足(利害得失者:顧客満足が重要)経営を柱とした、ホワイトカラー部門や小売業の「プロセス」の効率化が重要視される時代となってきています。
別の視点からは、たとえばIT革命が進展してくると、ややもするとITによる処理スピードとITを活用した業務の結果だけに目が行ってしまう。経営環境が右肩上がりの時代では、このことはあまり大きな問題ではなかったし、むしろそれが目的でもありました。しかし、環境が激変する時代は、ITによって現在の企業活動を効率化するだけではなく、企業活動そのものを変革しなければ企業は生き残っていけない状況になっており、IT以前の経営の本質に切り込まざるを得なくなってきているのです。

コンサルティングの視点

企業活動とは、具体的には、各部門の担当者が日々実施している業務プロセスそれぞれを意味します。この業務プロセスを如何に理解するか、効率化するか、変革するかが重要成功要因になってきます。プロセスの流れは、一連の活動が決まっている製造工程では分かり易く、ホワイトカラー部門やサービス業では固定的な流れになっていないために、一般的に分かり難いプロセスと言えます。
ところで、情報インフラにおける革新がプロセスの変革をもたらし、経営事業活動の取組みにおいて、信じられないような大きな影響を与えているのも事実であります。たとえば、リードタイムに絞って考えてみても、商品開発・製品開発のライフサイクルが極端に短くなってきています。それは激しい企業間競争から起こっているのですが、同時に、特に鮮度や時間の利便性に関して消費者の目・要求が厳しくなってきているからでもあります。更に、リードタイムの短縮は、今までに思ってもいなかったようなコスト競争や価格破壊を生み出し、品質の確保にも影響を与えてきています。QCT(品質・コスト・リードタイム)は、良い物を作るプロダクト・アウトの発想から、顧客ニーズに合わせるマーケット・インへの発想に確実にパラダイム・シフトしてきています。
このような状況を別の視点から見ると、すべての企業活動のインフラである「基幹業務プロセス」と「支援業務プロセス」の仕組みや問題に還元されてきます。すなわち、競争力のあるプロセスの仕組みがPDCAサイクルとしてうまく回っているかどうかを見ていく必要があり、これがプロセス・マネジメントと言われているものです。
株式会社アイピックでは、これまでの数多くのコンサルティング経験とノウハウを駆使し、この「プロセス・マネジメント」の仕組みづくりのための支援を効率的に行っていきます。

なぜプロセスなのか、プロセス・マネジメントの考え方を理解する!!

正しい結果は正しいプロセスから生まれてきます。プロセス・マネジメントは顧客満足を実現する宝の山だとも言えます。
プロセス・マネジメントによって、

  1. 仕事がきちんと為されているかどうかを評価できる方法が作れる。
  2. 顧客や市場の期待・要望を基準にした業務プロセスの評価・改善ができる。
  3. マーケット・インの製品・サービスの提供につながる。(顧客の満足を超える)
  4. 業務の簡素化や効率化を組織横断的に推進できる。

プロセス改善の目標は顧客の声で決める

プロセスの業績評価体系を構築する!!

プロセスとは何らかの価値創造の目的を持った一連の活動であると言えます。つまり、「プロセスとは、一定の目的を達成するために関連機能を(最適な)ルートで連結した活動の連鎖をいう」と定義されます。プロセスには、目的、重要成功要因、活動、ルートなどが内包されるため、きちんとした測定指標によって評価できるようにしていく必要があるのです。
現状のプロセスを顧客価値創造プロセスにしていくためには、プロセスは常に分析・評価され、見直ししていかなければいけません。そのためには、財務諸表やその他の結果指標の分析評価に止まらず、早目に手を打ち、プロジェクトの中止を含めた対策を練るための事中(プロセス中)の評価が重要となってきます。また、現在のように環境変化が厳しい時代においては、事中・事後の評価によるフィードバックでは大きな効果が期待できず、特にビジネスモデルの構築を含め、人・モノ・金・情報・時(タイミング)・企業文化・ビジネスパートナー・環境などの戦略経営資源を開発・活用する事前評価が重要となってきています。

プロセスの業績評価体系

  • 事後評価(プロセス後の評価)
    プロセスの結果(目的達成度)を測定し、問題を発見して次期のプロセスにフィードバックする。
  • 事中評価(プロセス中の評価)
    最終アウトプットに至る前に、プロセスの効率性・有効性等を評価し必要な対策を打つ。
  • 事前評価(プロセス前の評価)
    コンピタンス(プロセス能力と戦略経営資源)をプロセス活動する前に評価・改善する。

業務評価体系

プロセス分析の実施とプロセスマッピングの作成を行う!!

基本的なプロセスの流れはSIPOC(シポック)と呼ばれ、図に示すように供給(Supply)からインプット(Input)、プロセス(Process)、アウトプット(Output)、顧客(Customer)までの実践矢印1で表された企業活動を意味しています。
一方、環境が変化する現在において重要とされるのが、マーケット・インの考え方をベースとしての顧客のニーズをプロセスにどう取り込み、プロセスそのものをどう改善・改革していくかであります。図の顧客からフィードバックして供給までに至る矢印2が示した変革活動がCOPIS(コピス)と言われるものです。

基本的なプロセス

左から右に流れる実践の矢印は、通常業務の流れ(たとえば原材料の購入・商品開発・製造・販売などのバリューチェーン)を示している。右からの点線の矢印は顧客のニーズに合わせた改善要求を示している。

プロセスマッピングの特徴は、この基本的なプロセスの図にコントロールファクターとフィードバックループを追加してプロセスマネジメントを表現していくことにあります。

プロセス・マッピング

◆OIP思考はアウトプット(求められているもの)をまず最初に考える。
◆アウトプット→インプット(経営資源)→プロセス(やり方)の順番に考える。

具体的にはマネジメントが出来るように、プロセス名、各プロセスの責任者(プロセスオーナーと呼ぶ)、プロセスの目的、プロセスの評価基準と測定指標、プロセスの課題、関係部署や担当者名等を明確に表現して活動の地図としていきます。
このようにしてプロセス・マッピングを行うことによって、初めてプロセスの評価が出来るようになっていくのです。すなわち、全体が見え、各活動の関係者、リードタイム、欠陥のレベルなどの現在の基準値を知ることが出来るからです。
また、欠陥やリードタイムのレベル、評価尺度・指標、現在の値、目標値、ベンチマークなどを明確にしていくことも出来ます。必要な情報は何か、なぜ必要なのか、どこから入手可能なのか、誰が持っているかなども明確になってきます。可能であればCSF(Critical Succes Factor:重要成功要因)についても明確にしていくことが出来るのです。

プロセス改善の実施を行う!!

プロセス・マネジメントは「プロセス準備」「プロセス分析・理解」「プロセス改善」の3つのフェーズおよびプロセスの維持・実行・管理からなっています。第3フェーズである「プロセス改善」は、改善案作成と改善策実行のステップからなります。

プロセス維持・実行・管理

プロセス・マップを徹底的に調査し、課題の達成、問題の解決のための根本原因を分析します。ステップに課題・問題が存在するのか、プロセス全体の課題・問題なのか、サプライヤーの課題・問題なのか、マネジメント・システムの課題・問題なのかなどを検討していきます。プロセス内外の課題・問題を区別して考えていく必要があります。また、部分最適にとらわれることなく、全体最適の観点から検討していかなければいけません。
株式会社アイピックでは、長年の経験に基づいてアイデア発想の様々なノウハウを提供していきます。

プロセスのベンチマーキングに向けた体制づくりを行う!!

企業の成功を担保するビジネスモデルを創造し、その新しいビジネスモデルに基づいて効果的に活動できる、実際に利益の上がる仕組みやプロセスとは何でしょうか?
従来の業務プロセスを経営環境の変化に対応できる形に、抜本的に変革していくのがリエンジニアリングでありますが、このリエンジニアリングをより確実に実行する経営変革手法がベンチマーキングです。ベンチマーキングとは社内外のベストプラクティスに学ぶ手法でありますが、ベンチマーキングの成功の鍵は何よりも、現在のやり方を分析し、特に自社の業界外の最適な方法から学ぶという謙虚さと賢さにあります。

コンサルティングの展開ステップ

株式会社アイピックでは、ビジネスモデルの価値創造力を高める支援コンサルティングを数多く行ってきました。変化する環境の中で、どのようなベスト・プラクティスを発見し、またどのようにプロセスを再編していくかが企業競争力を向上させる業務改革の鍵となるからです。企業活動のインフラである「プロセス」の変革は、勝ち残っていくためにはどうしても避けて通ることはできません。
株式会社アイピックは、クライアント企業様の事業・市場特性を踏まえ、これまでの数多くのコンサルティング実績から培ってきた豊富なノウハウを盛り込んで、ご要望に合ったご支援のプランニングを行っていきます。

コンサルティングの展開ステップ

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